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1995年度(平成7年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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平成7年虔 研究報告 大分県産業科学技術センター

竹産地ブランド形成研究

吉岡 誠司・坂本 晃

別府産業工芸試験所

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要旨

大分県を全国一の竹産地として名実ともに高めていくためには,デザインの高度化が大きな課題となっている.この 研究ではコンピュータなどの先端技術を導入して竹製品開発プロセスをマニュアル化し,さらにそのマニュアルを活用

した具体的なデザイン提案活動を平成6年度から7年度の2カ年で行った.

平成6年度は,特に竹製品開発において必要となる各種製品開発プロセスのマニュアル化を進め,コンピュータを使 用した形態シミュレーション,テクスチェアシミュレーションについてのデータを蓄積した.そしてそれらのデータから 事例を試行した結果,コンピュータを導入することによって多様な竹製品開発におけるデザインワークが効率的に行え ることが確認された.

2.研究内容 2.1竹製品のシミュレーション

初年度では,竹製品の開発を行ううえでパーソナルコ ンピュータを活用した場合は,時にアイディア確認で数 多くのシミュレーションが即座に展開できることからそ の優位性が確認された.今回,主に活用したCGソフト

ウェアでのモデリング機能は,回転体や掃引体で制作し たワイヤーフレームの形態に表面材質として編組パタン をマッピングする方法で,レンダリングモードにより視

野,視風 光源等を設定して計算させる.(Fi g.1) しかし,最終的にプレゼンテーションとして表現する 場合や高品質なマッピングに用いる表面材質を製作する には他の教程のソフトウェアを活用しなければならない。 特に表面材質の製作には,かなりの時間と多様な編集作 業がかかるため各種のファイル形式をサポートできるド ロー系と製作後の数多くのデータを登録や検索ができる 管理ソフトウェアが不可欠になってくる.

2、2 竹製品のイメージ展開

イメージ展開として有効な方法にC‡ が上げられるが, 今回は,パ}ソナルコンビュ匝タを活用して視覚的表現

として分かりやすいロゴマークの使用パターンについて 展開することとした.ロゴマークの基本作業はタ 各種エ

レメントの編集作業ができるPos t Scr i p七対応のソフト ウェアを用いたが,描き文字やイラストデータの取り込 み,複数のデータコンバータという点で画像レタッチ用 1. はじめに

本県別府市周辺地域は,多種多様な竹製品関連企業が 集積する全国有数の産地であり,製品は「別府竹細工」

として伝統的工芸品の指定を受けている.しかし,別府 ブランドとしての宣伝不足や複雑な流通販売形態等によ り,全国的には他産地ブランドに比べて認識されていな いのが実状である.

近年,産地の生産者組合等において産地としての共通 の基盤を持つブランド商品を開発しようとする動きがみ

られ,企業個別ブランドとは異なった効果を持つ産地ブ ランドの必要性が認識され始めている.産地ブランドの 形成機運が関連企業間に高まっているこの時期に,産地 の製品開発プロセスを見直し,製品の開発から販売戦略 まで含めたデザイン提案活動を行うことは産地のブラン

ド形成にとって効果的であると考えられる, 本研究ではコンピュータを導入した効率的な竹製品開 発プロセスをマニュアル化することを目的としている. 開発の様々な段階においてコンビュ岬タシステムを使 用してその効果を確認しぎ得られた基礎的な利用技術デレ

タを蓄積。分類する事により、各種の製品開発の基本 データとして活用する。2カ年の事業であり,初年度は マッピング技法を中心としたシミュレーション技術デー

タの蓄積や開発工程の整理を行い,本年度は産地として のトータルなイメージが持てるような周辺デザインを提 案した.

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平成7年度 研究報告 大分県産業科学技術センター

再現性が正確になる。本事業では、竹製品に限ってマ ニュアル化を試みた。特に、竹製品は回転体など左右対 称の形状や幾何学的な隔絶パタンが数多くあるために シェーディングやマッピングなど他の工芸品と比較して コンピュータの機能を充分に活用できる。

パーソナルコンピュータをデザイン開発用のツールと して活用するケースは産業工芸の分野でも確実に増えて きている。それは,コンピュータのシステムが低価格化 され,しかもモデリングやプレゼンテーションなど一貫 した作業が効率よく行えるからである.すでにパーソナ ルコンピュータ導入の動機が今までの経営管理や顧客管

理からデザイン開発やインターネットを考慮した販売促 進の機器として取り組んでいる地場企業もある.

しかし,DTPや動画を念頭においたシステムを構築 するデザインや印刷業あるいは仮想体感を推進するイン テリアデザイン業とのハード面での互換やイニシアチブ の問題がでてきているが、まず同業種間で汎用性の高い ソフトを用い、データのやりとりや安定性、普及率を考 慮した記憶媒体の導入など業態に適したシステムを組む 必要がある。

Fi g.1隔絶パターン

のソフトウェアも使用した。

基本となるタイプフェイス(平成明朝体 ラインアウ ト変換線幅1.0 右肩上がり斜体60度)と「竹」の描き文 字(P王CT)を組み合わせてロゴマークを制作した.

さらに,竹細工で基本編組のひとつに上げられる「網 代編み」をデフォルメした形状を取り入れ,シンボルカ

ラーを2色設定し,それぞれDI C(カラーチャート)

で214番,CM

Y(90%、40%、80%),同207番,CM

Y(10%9 30%,80%)とした.(Fi g.2)

これらの基本要素(ベーシックエレメント)は芦トー タル的に展開する上で根幹となる最も重要なもので,エ レメントごとの組み合わせや使用基準,管理マニュアル として明確にする必要がある。

応用デザインは9 統一したイメージづくりを図るため 商品に関連したアイテムを基本デザインに基づいてラ 統 合的に展開していくものであり,各種アイテムが計画的

に制作されると視覚的累積効果が高まりイメージが形成 される.(Fi g¢3)

裏.∵;云喜=

、舎・一吋∼● ・・

厨量g¢3 ロゴマークの輸送車等への展開

丞。おわ馴二

製品開発の方法論や産地に適合した開発事例を示す事 は,今後のデザインや技術面での指針となり,産地が統 一したブランドイメージを形成するための支援となる. しかし,産地や企業C王さらにパーソナルコンピュータ の導入はそれぞれ企業の規模や経営に格差があるためそ の認識や対応において違いがある.

産地のブランド戦略の第】歩としては,今回のように 視覚的表現が前面にでやすいが,基本は産地独自の技法 を創出していくことと文化や風土など固有の条件をどの ように製品に付加させるかということになり,産業界が 長期的展望を持つことが不可欠である.

3.考察

工芸産業における製品開発も他の工業製品と同じよう な工程で展開されることが望ましい。工芸品の製品開発 をマニュアル化し、項目ごとに確実に展開する事は製品 の持つ特徴が明確になり、イメージ統一が行いやすくな るとともに複数の製品を開発するうえでの効率や事後の

参照

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